港湾建設の沖合展開・大水深海域での施工等に伴い、潜水作業においても環境条件が次第に厳しくなってきており、従事する潜水士の安全確保はますます重要な課題となっております。
又、港湾建設技術の進歩に伴う新技術・新工法に対応できる技術知識の習得も大事なことです。これ等に関する講習会・研修会を毎年各地で開催しております。
◆ 港湾潜水技士特別研修会
◆ 各支部における安全講習会
◆ 潜水技術力向上のための講習会
潜水作業技術および安全施工に関する各種の調査研究を行い、会員の事業に役立てております。
また、 調査研究の成果は、 出版物の発刊を通じて広く活用をはかっています。
(1)高気圧作業安全衛生規則に適合した減圧表の検討調査
平成27年4月から施行された高気圧作業安全衛生規則に適合した減圧表の開発のための調査をおこなっています。 日本潜水協会では、 カナダのDCIEM減圧表を参考としたNSK減圧表を作成し、 その使用を推奨しています。
(2)潜水作業のリスクマネジメント手法の検討調査
港湾工事などの潜水作業における工種ごとのリスク評価をおこない、 作業プロセスごとに適正な対策をとることで、 安全な作業手順を定めるため、 リクスマネジメント手法の導入についての検討を行っています。
(3)特殊環境下における潜水作業方法の検討調査
汚染水域における潜水、 水面高度の高い高所における潜水、 ヘリウムガスの使用が必要な深深度の潜水などの特殊な環境下における潜水作業方法について調査研究を行っています。
(4)潜水作業中の事故に関する検討調査
全国の潜水工事に関する事故の発生状況を調査するとともに、 各事故の発生原因を分析し、 同様の事故の発生を防止するための対策の検討をおこなっています。