海に関係した仕事は、多種多様です。その中でも代表的な作業として港湾建設に携わる仕事があります。潜水士の仕事は、港湾の潜水作業が花形とされています。今後、潜水士の仕事は多様化と機械化の方向が検討され、今よりも多くのフィールドでの活躍が期待されております。潜水技術・潜水医学・周辺環境の飛躍的な進歩によって、これまで考えも しなかった事がこの分野でも可能になってきております。「グローバルスタンダード」の波は、潜水士の仕事にも大きな影響をあたえているのです。
潜水士の作業スタイルには、大きく分けて3種類があります。 ヘルメット、フーカー、スクーバ、は作業の種類や潜水士の考え方によって装備が変わります。
この中でも大きな割合を占めるのが、フーカー潜水です。
フーカーは、ヘルメットとスクーバの中間的な存在で、年々使用する潜水士が増加する傾向にあります。
また、レジャーダイビングから作業潜水に移行された方は、圧倒的にスクーバの使用頻度が高く挙げられています。しかし、そんな中、減少傾向にあるヘルメット潜水は総てのダイバーのステイタスであり、憧れだとも言われています。宇宙飛行士さながらのスタイルは、一度目にした人にとっては、忘れがたい強い印象が残っているのに違いありません。
四方を海に囲まれた日本では、安心して暮らすためには台風や高波・津波など海に関わる自然災害は大きな脅威となっています。こうした自然災害から暮らしを守り、復旧活動を支援するのも潜水に携わるプロの大きな役割となっています。
台風や地震による津波など大きな自然災害に見舞われた時にも、その復旧に潜水の技術は欠かせません。東日本大震災で発生した大津波は、多くの命や貴重な財産などを一瞬のうちに海の中に引きずり込みました。こうした被災者の支援や、海中に引き込まれた多くの障害物の撤去あるいは港や護岸の修復作業などを行います。